“映画”のいろいろな読み方と例文
旧字:映畫
読み方割合
フイルム30.8%
えいが30.8%
うつしえ7.7%
えいぐわ7.7%
キノ7.7%
ピクチュア7.7%
フィルム7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
苦しい、苦しい、奈何どうかしてくれ、真赤な地獄絵の映画フイルムがキラキラキラキラ俺の後脳に烙きつく。ふさぎの虫がしくしく募る。
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
そして、そこで、むすこが映画えいがろといってくれたかねで、となりのあかちゃんがよろこびそうな、あかいかざぐるまをいました。
かざぐるま (新字新仮名) / 小川未明(著)
こうして育ったのであろうと、あたかも前世紀のきた映画うつしえに接するがごとく感じたのである。
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
口紅くちべにだけはすこくしてゐるが、白粉おしろいはつけてゐるのかないのかわからぬほどの薄化粧うすげしやうなので、公園こうゑん映画えいぐわ堅気かたぎわか女達をんなたちよりも、かへつてジミなくらい。
吾妻橋 (新字旧仮名) / 永井荷風永井壮吉(著)
「いいえ。……わたし映画キノ大好きだけれど高くって——それにわたしいつも独りで行かなけりゃならないんです。みな友達づれだのに、はじめっからおしまいまでわたし黙って坐ってるんです」
赤い貨車 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
「じゃ映画フィルムの説明をしてもらいたいな」
水魔 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)