“たえま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
絶間79.5%
断間12.8%
間断3.8%
〻〻1.3%
当麻1.3%
斷間1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
月は、森の樹々のたゆたう波の上に絶間たえまなく黄ろい焔を散らす青金の火の円のすがたして、しずかに昇った。星がひとつひとつ現われた。
(新字新仮名) / フィオナ・マクラウド(著)
それが一色いつしきになつてまはる。しろい棺は奇麗な風車かざぐるま断間たえまなくうごかして、三四郎の横を通り越した。三四郎はうつくしいとむらひだと思つた。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
隣邦の王公士民競うて参詣し捧げ物多く花を撒き燈をともして間断たえまなしと見ゆ。
堤の北は藻隠もがくれにふなの住む川で、堤の南は一面の田、紫雲英が花毛氈はなもうせんを敷き、其の絶間たえま〻〻たえまには水銹みずさび茜色あかねいろ水蓋みずぶたをして居た。行く程に馬上の士官が来た。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
翁も能一番(当麻たえま?)をつとめた筈であるが、その当時の記録は今、喜多宗家に伝わっている事と思う。
梅津只円翁伝 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
小屋の中には、直徑二間もありさうな大きい水車が、朝から晩までギウ/\と鈍い音を立てて𢌞つてゐて、十二本の大杵おおきね斷間たえまもなく米をいてゐた。
二筋の血 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)