“取巻”のいろいろな読み方と例文
旧字:取卷
読み方割合
とりま70.8%
とりまき20.8%
とりまか8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
入乱れて八方に展開し、其周囲にはしもみた雑木林、人家を包むかし木立こだち、丈高い宮の赤松などが遠くなり近くなりくるり取巻とりまいて居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
今度も、別荘の主人が一所いっしょで、新道の芸妓お美津みつ、踊りの上手なかるたなど、取巻とりまき大勢と、他に土地の友だちが二三人で、昨日から夜昼なし。
浮舟 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
かかる始末となって多勢たぜい取巻とりまかれては、到底とても本意ほんいを遂げることは覚束おぼつかない。一旦はここを逃げ去って、二度の復讐を計る方が無事である。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)