“とりまき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
取巻71.4%
取卷14.3%
取捲14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
間の山節の来る間を芸妓や仲居が取持っているのでありますが——お客様が待っているほどに取巻とりまきどもは気が進みません。
大菩薩峠:06 間の山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
するが怪い者には決してござらぬと云に雲助共はさら聞入きゝいれずそんなら酒代さかだいを置てゆけ只通してなるものかと半四郎一人を取卷とりまきける故半四郎も今は是非なく覺悟かくごきはなほ内懷うちふところにて胴卷をしつかと結び帶を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
持出て挨拶あいさつなしかうらいなるに女ばかりにてさみし折柄をりからゆゑはれるまではなし給へと取卷とりまきしかば彦兵衞は元來辯舌べんぜつよく上方かみがたの名所又は女郎屋の體等さまとう面白おもしろはなすにより老女もきように入り其許そのもとには何方に住宅すまひ致され候やと尋ねけるに私しは御近處橋本町願人ぐわんにん坊主ばうずとなり罷在まかりありて小間物商賣あきなひ致し候と云ふを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「今度来るなら一人で来るといゝわ。あんな取捲とりまきなんかつれて来ちや可けませんよ。」
或売笑婦の話 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)