“内懷”のいろいろな読み方と例文
新字:内懐
読み方割合
うちぶところ66.7%
うちふところ22.2%
うちふとこ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「癪なんてものは、紙入に入れてよ、内懷うちぶところにしまひ込んで置くもんだ——お前見たいに鼻の先へブラ下げて歩くから、餘計なものにさはるぢやないか」
銭形平次捕物控:124 唖娘 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
さうしてしみ/″\とこゝろよかつた。おしな衣物きものけるとぐと與吉よきち内懷うちふところれた。おしなあとへは下女げぢよ這入はひつたので、おつぎはそのあひだたねばならなかつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
「人聞きの惡いことを言はないで下さいよ。香ひの良い藥草を、一つ/\紙に包んで、綺麗な人から貰つたんですよ、それを紙入に入れて、内懷うちふところであつためてあるんだが——」