“うちぶところ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
内懐64.9%
内懷16.2%
内懐中13.5%
内懷中5.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
俊助しゅんすけはこう云いながら、小さな金時計を出して見た。すると大井おおい内懐うちぶところから手を出して剃痕そりあとの青いあごで廻しながら、じろりとその時計を見て
路上 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
宗助そうすけはそれを洋服やうふく内懷うちぶところんで汽車きしやつた。約束やくそく興津おきつたときかれ一人ひとりでプラツトフオームへりて、細長ほそなが一筋町ひとすぢまち清見寺せいけんじはうあるいた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
お高祖頭巾をかなぐり捨たあやめは、内懐中うちぶところへ片手を差し入れたまま、さすがに驚いて声をかけた。
仇討姉妹笠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
はじめにれる工夫くふう算段さんだんはじいてねばれぬものゝりにもはぬしないくらかぶせて上穗うはほ自己おのれ内懷中うちぶところぬく/\とせし絹布けんぷぞろひはゆゑものともおもはずお庇護かげちましたとそらをがみせし新築しんちく二階造にかいづくことば三年先さんねんさき阿房鳥あはうどり
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)