“清見寺”の読み方と例文
読み方割合
せいけんじ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宗助はそれを洋服の内懐うちぶところに押し込んで汽車に乗った。約束の興津おきつへ来たとき彼は一人でプラットフォームへ降りて、細長い一筋町を清見寺せいけんじの方へ歩いた。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
夜半よはのねざめに鐘の音ひゞきぬ。おもへばわれは清見寺せいけんじのふもとにさすらへる身ぞ。ゆかしの鐘のや。
清見寺の鐘声 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
十四日に江戸を立って、十九日に興津おきつ清見寺せいけんじに着いた。家康は翌二十日のうまの刻に使を駿府の城にした。使は一応老中本多上野介正純ほんだこうずけのすけまさずみやしきに入って、そこで衣服を改めて登城とじょうすることになった。
佐橋甚五郎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)