“総見寺”の読み方と例文
読み方割合
そうけんじ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
金碧こんぺきの天守閣もない。外廊の諸門も総見寺そうけんじ楼廂ろうしょうもほとんどあとかたなく焼けている。城下町はもっとひどい。野良犬のあさる餌もなかった。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
また、もっと後のことであるが、安土あづち総見寺そうけんじで家康に大饗応をした時も、幸若こうわか梅若うめわかに舞をまわせ、梅若が不出来であったというので、信長から楽屋へ
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あの総見寺そうけんじ山の広い石段道や大手の惣門そうもんから奥へかけて、こんなにもいもを洗うような混雑を呈したとは、信長の威光というか人気というか、人心の流れ方というものの怖ろしさをさえ考えさせる。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)