“内懐中”のいろいろな読み方と例文
旧字:内懷中
読み方割合
うちぶところ83.3%
うちふところ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
圓馬はここでいっぺん懐中した財布をまた落としちゃ大変だと気がつくこころであわてて内懐中うちぶところへ、初めて両手で拝んでいる。この演出もまた心理的で秀れている。
お高祖頭巾をかなぐり捨たあやめは、内懐中うちぶところへ片手を差し入れたまま、さすがに驚いて声をかけた。
仇討姉妹笠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
金春家の主人はさう聞いて、直ぐ手を延ばして香を取り戻しにかゝつたが、豊和は敏捷すばしこ内懐中うちふところにしまひ込んでしまつた。