“俊助”の読み方と例文
読み方割合
しゅんすけ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
雨に濡れた俊助しゅんすけが『はち』の二階へ来て見ると、野村のむらはもう珈琲茶碗コオヒイじゃわんを前に置いて、窓の外の往来へ退屈そうな視線を落していた。
路上 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
俊助しゅんすけは答礼の帽を脱ぎながら、埃臭ほこりくさい周囲の古本と相手のけばけばしい服装との間に、不思議な対照を感ぜずにはいられなかった。
路上 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
俊助しゅんすけはこの病室の戸口に立って、窓の外をふさいでいる白椿しろつばきの花を眺めた時、何となく西洋の尼寺あまでらへでも行ったような心もちがした。
路上 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)