“珈琲茶碗”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こーひーぢゃわん28.6%
カフヒイちやわん14.3%
コオヒイじゃわん14.3%
コオヒイぢゃわん14.3%
コーヒーぢゃわん14.3%
コーヒーぢやわん14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
娘お登和が盆へせて持来れるは珈琲茶碗こーひーぢゃわんと小さき菓子皿「大原さん、食後のお菓子を一つ召上って御覧なさい。これは林檎りんご淡雪あわゆきです」大原は苦しそうに我腹わがはら
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
彼は会釈して珈琲茶碗カフヒイちやわんを取上げしが
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
雨に濡れた俊助しゅんすけが『はち』の二階へ来て見ると、野村のむらはもう珈琲茶碗コオヒイじゃわんを前に置いて、窓の外の往来へ退屈そうな視線を落していた。
路上 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
その上には、人々が食事から立ち去ってからまだ間もないと言ったように、丸められたナプキンだの、果物の皮の残っているさらだの、珈琲茶碗コオヒイぢゃわんだのが、まだ片づけられずに散らかったまま
美しい村 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
又そこの食器だな珈琲茶碗コーヒーぢゃわんや、ビールのコップや、ワイングラスや、葡萄酒ぶどうしゅやウィスキーのびんがパチャン、パチャンと破裂する。
細雪:03 下巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
サァ・ジョオジ——さう/\、この人のことを云ふのを忘れてゐたが——は、非常に大きな、活々いき/\とした田舍紳士で、彼等の安樂椅子の前に珈琲茶碗コーヒーぢやわんを手にして立つてゐて、時々言葉を揷んでゐた。