“野村”の読み方と例文
読み方割合
のむら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
雨に濡れた俊助しゅんすけが『はち』の二階へ来て見ると、野村のむらはもう珈琲茶碗コオヒイじゃわんを前に置いて、窓の外の往来へ退屈そうな視線を落していた。
路上 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
野村のむらくんのうちはすこしとおかったけれど、かきねに二ほんのくわのがあって、それをいくらってもいいというのでした。
正ちゃんとおかいこ (新字新仮名) / 小川未明(著)
そこで大阪の店の支店長次席の野村のむらという人が、じぶんで持っていくことにしたのですが、いろいろな事情で、飛行機の時間にまにあわなくなり、といって、一日のばすわけにはいきませんので
黄金豹 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)