“しゅんすけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
俊介50.0%
俊助25.0%
俊亮25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
京都の方へは中井弘蔵こうぞうが数日前に先発し、小松帯刀たてわき、伊藤俊介しゅんすけらは英国公使と同道で大坂を立って行った。ロセスらの一行が途中の無事を祈り顔な東久世通禧ひがしくぜみちとみの名代もそのはしけまで見送りに来た。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
雨に濡れた俊助しゅんすけが『はち』の二階へ来て見ると、野村のむらはもう珈琲茶碗コオヒイじゃわんを前に置いて、窓の外の往来へ退屈そうな視線を落していた。
路上 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
俊助しゅんすけは答礼の帽を脱ぎながら、埃臭ほこりくさい周囲の古本と相手のけばけばしい服装との間に、不思議な対照を感ぜずにはいられなかった。
路上 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
父の俊亮しゅんすけが退学の事情をくわしく書いて朝倉先生に出してくれた手紙の返事が来ると、かれはすぐ上京して先生の大久保の仮寓かぐうに身をよせた。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
かれは、上京以来、父の俊亮しゅんすけにはたびたび手紙を書いた。それはすべて喜びにみちた手紙だった。恭一きょういち大沢おおさわや新賀や梅本うめもとにも、おりおり思い出しては、絵はがきなどに簡単な生活報告を書き送った。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)