“大沢”のいろいろな読み方と例文
旧字:大澤
読み方割合
だいたく57.1%
おおさわ42.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が重き瞼の下に、眠れりとも見えず、覚めたりとも見えぬ眼の色は、瘴煙毒霧しやうえんどくむを吐く大沢だいたくの水の面にもたとふべきか。デカダンス派の父なるボードレールが
夜あるき (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
荘子そうじ』に曰く、「至人しじんしんなり。大沢だいたくくるもくあたわず。河漢かかんこおれどもこごえしむるあたわず」と。また曰く、「死生しせいはまた大なり。しかるにこれと変ずるを得ず」
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
そのときわが鎌田聯隊長殿かまだれんたいちょうどのは、馬の上で剣を高くふって突貫とっかん! と号令をかけた。そこで大沢おおさわ一等卒はまっさきかけて疾風しっぷうのごとく突貫した。
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
できれば、今度は大沢おおさわ君をさそって来る。三人でゆっくり話しあってみよう。朝倉先生に話すのはそのあとにしたらどうだい。……まだ話してはいないんだろう。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)