“沍”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いて37.5%
い25.0%
こお12.5%
さ12.5%
サ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
アア偶々(たまたま)咲懸ッた恋の蕾(つぼみ)も、事情というおもわぬ沍(いて)にかじけて、可笑しく葛藤(もつ)れた縁(えにし)の糸のすじりもじった間柄、海へも附かず河へも附かぬ中ぶらりん、月下翁(むすぶのかみ)の悪戯(たわむれ)か
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
別に河内郡の例の百穴(ひゃっけつ)近くの長岡から出るのがある。綺麗だが柔かで、これも水を吸いやすく沍(い)てるので寒さに弱い。
野州の石屋根 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
『荘子(そうじ)』に曰く、「至人(しじん)は神(しん)なり。大沢(だいたく)焚(や)くるも熱(や)くあたわず。河漢(かかん)沍(こお)れども寒(こご)えしむるあたわず」と。また曰く、「死生(しせい)はまた大なり。しかるにこれと変ずるを得ず」
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
微曇(ほのぐも)りし空はこれが為に眠(ねむり)を覚(さま)されたる気色(けしき)にて、銀梨子地(ぎんなしぢ)の如く無数の星を顕(あらは)して、鋭く沍(さ)えたる光は寒気(かんき)を発(はな)つかと想(おも)はしむるまでに、その薄明(うすあかり)に曝(さら)さるる夜の街(ちまた)は殆(ほとん)ど氷らんとすなり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
死ノヤウニ跨ガル コノ大街道ノ屋根ニ沍(サ)エテ
逸見猶吉詩集 (新字旧仮名) / 逸見猶吉(著)