“死生”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しせい53.8%
しにいき23.1%
ししやう7.7%
ししょう7.7%
シセイ7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それ以来、私は人事不省じんじふせいとなり、全身ところきらわず火傷やけどを負ったまま、翌朝よくちょうまで昏々こんこん死生しせいの間を彷徨ほうこうしていたのである。
普段は競争していても、死生しにいきの問題になれば違う。尤もそれには経緯いきさつがあった。尚お僕は菊太郎君が久子さんという難物を貰う時、犬馬の労を取ってやっている。
勝ち運負け運 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
よく吟味したら三人の死生ししやうの程も知れ親方のかたきの手筋もわかりさうな者だときゝて長兵衞それすてて置れぬことなりと源左衞門并に熊谷屋くまがひやの亭主へも相談さうだんなし早速其筋そのすぢ訴訟うつたへべしとて願書ぐわんしよ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
今のお角には、お君という女の死生ししょうも知らず、まためまぐるしいこのごろの生活では、ホンの少しばかり念頭に上って来ることさえ極めて稀れであったのです。
大菩薩峠:22 白骨の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
討チ済マシタル上ハ、死生シセイニ於テ求ムル所ナキ筈ナレバ、ソノ事無用ナリト云ウハ、世道ノ法ヲ無視シ、タダ気概ノミアッテ、道ヲ知ラザル者ノコトバノミ。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)