“酔生夢死”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すいせいむし85.7%
すゐせいむし14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
清貧と安逸と無聊ぶりょうの生涯を喜び、酔生夢死すいせいむしに満足せんとつとむるものたり。曇りし空の光は軒先にさえぎられ、障子しょうじの紙をすかしてここに特殊の陰影をなす。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
諸星と天使との大讃美大歓呼の中に生れし地に住みて、心に讃美の歌なく歓呼の声なくして生くるは酔生夢死すいせいむしである。
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
漢学者の酔生夢死すゐせいむしといふやうな生涯を送つてしまふのが残念である。それを口惜しい、残念だと思ふと同時に、痛切に心の空虚を感ずる。なんともかとも言はれない寂しさを覚える。
妄想 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)