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死生
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しせい
ふりがな文庫
“
死生
(
しせい
)” の例文
それ以来、私は
人事不省
(
じんじふせい
)
となり、全身ところきらわず
火傷
(
やけど
)
を負ったまま、
翌朝
(
よくちょう
)
まで
昏々
(
こんこん
)
と
死生
(
しせい
)
の間を
彷徨
(
ほうこう
)
していたのである。
今昔ばなし抱合兵団:――金博士シリーズ・4――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
『
荘子
(
そうじ
)
』に曰く、「
至人
(
しじん
)
は
神
(
しん
)
なり。
大沢
(
だいたく
)
焚
(
や
)
くるも
熱
(
や
)
くあたわず。
河漢
(
かかん
)
沍
(
こお
)
れども
寒
(
こご
)
えしむるあたわず」と。また曰く、「
死生
(
しせい
)
はまた大なり。しかるにこれと変ずるを得ず」
通俗講義 霊魂不滅論
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
(
唐土
(
もろこし
)
の書)此
節
(
せつ
)
空
(
むなし
)
からず、越後の雪中にも
雪蛆
(
せつじよ
)
あり、此虫早春の頃より雪中に
生
(
しやう
)
じ雪
消終
(
きえをはれ
)
ば虫も
消終
(
きえをは
)
る、
始終
(
ししゆう
)
の
死生
(
しせい
)
を雪と
同
(
おなじ
)
うす。
字書
(
じしよ
)
を
按
(
あんずる
)
に、
蛆
(
じよ
)
は
腐中
(
ふちゆう
)
の
蠅
(
はへ
)
とあれば
所謂
(
いはゆる
)
蛆蠅
(
うじばへ
)
也。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
幽明
(
ゆうめい
)
、
物心
(
ぶっしん
)
、
死生
(
しせい
)
、
神人
(
しんじん
)
の間を
隔
(
へだ
)
つる神秘の
一幕
(
いちまく
)
は、容易に
掲
(
かか
)
げぬ所に生活の
面白味
(
おもしろみ
)
も自由もあって、
濫
(
みだ
)
りに之を掲ぐるの
報
(
むくい
)
は
速
(
すみ
)
やかなる死或は盲目である場合があるのではあるまいか。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
而かも其の聖人に及ばざるも亦此に在り。聖人は平生の
言動
(
げんどう
)
一として訓に非ざるは無し。而て※するに
臨
(
のぞ
)
みて、未だ必しも遺訓を
爲
(
つく
)
らず。
死生
(
しせい
)
を
視
(
み
)
ること眞に
晝夜
(
ちうや
)
の如し、
念
(
ねん
)
を
著
(
つ
)
くる所無し。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
▼ もっと見る
また余が多量の血を一度に失って、
死生
(
しせい
)
の
境
(
さかい
)
に
彷徨
(
ほうこう
)
していた頃である。
思い出す事など
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
其のやうをも
看
(
み
)
ばやといふを、あるじとどめて、
一四
瘟病
(
をんびやう
)
は人を
過
(
あやま
)
つ物と聞ゆるから、
家童
(
わらべ
)
らもあへてかしこに行かしめず。立ちよりて身を害し給ふことなかれ。左門笑うていふ。
一五
死生
(
しせい
)
命
(
めい
)
あり。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
“死生”の意味
《名詞》
死と生。生死。
(出典:Wiktionary)
死
常用漢字
小3
部首:⽍
6画
生
常用漢字
小1
部首:⽣
5画
“死生”で始まる語句
死生一如