“神人”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しんじん29.2%
ジンニン25.0%
じにん8.3%
カミビト8.3%
カミンチユ4.2%
かみんちゅ4.2%
かみ4.2%
かみひと4.2%
かんど4.2%
かんびと4.2%
じんにん4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
見下してカラカラと笑った様子なぞ、キチガイというよりも、神人しんじん的だね。私はゾッとしましたよ。何か威に打たれたような思いだったよ
神サマを生んだ人々 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
神社の神人ジンニンはその信仰を普及する為に芸能を行ひます。大和猿楽も春日につき、興福寺・七大寺に関係し、さらに諸国をまはります。
無頼の徒の芸術 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
祇園は神社であると同時に寺であったから、神事にあずかる方から神人じにんと云い、本来非人法師であるが故に法師とも呼ばれたのであろう。
賤民概説 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
琉球の神人カミビトは悉く女性ではあるが、拝む事は、男も勿論するのである。にも係らず、男の与らぬ神の存在は、どう言ふ事を示してゐるのであらう。
信太妻の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
其中のあすびたもとと言ふ神人カミンチユが、のろ等の謳ふ神歌オモロ(おもろ双紙の内にあるものでなく、其地方々々の神人の間に伝承してゐるもの)
琉球の宗教 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
いったい小氏の神人かみんちゅより大氏の神人に至るまで、古くは神秘的な力をっていて神託を宣伝するものであると信ぜられていたのでありますが
ユタの歴史的研究 (新字新仮名) / 伊波普猷(著)
今、われ汝の人とりをみるに、身体むくろ長大たかく容貌かほ端正きらきらし、力能くかなへぐ、猛きこと雷電いかづちの如く、向ふ所かたきなく、攻むる所必ず勝つ。即ち知る、形は則ち我が子にて、実は即ち神人かみなり。
二千六百年史抄 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
かしこにかれらの歌へるはバッコにあらずペアーナにあらず、三一みつひとつ言る神のさが、及び一となれる神人かみひと二のさがなりき 二五—二七
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
道清みちきよめの儀といって、御食みけ幣帛みてぐらを奉り、禰宜ねぎ腰鼓ようこ羯鼓かっこ笏拍手さくほうしをうち、浄衣を着たかんなぎ二人が榊葉さかきはを持って神楽かぐらを奏し、太刀を胡籙やなぐいを負った神人かんどが四方にむかって弓のつるを鳴らす。
顎十郎捕物帳:23 猫眼の男 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
神人かんびとの手に取り持たる榊葉さかきば木綿ゆふかけ添ふる深き夜の霜
源氏物語:35 若菜(下) (新字新仮名) / 紫式部(著)
その家は宇佐うさ神人じんにんの亡び残りだったそうでございます。
なよたけ (新字新仮名) / 加藤道夫(著)