“かんど”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
寛度36.8%
漢土36.8%
韓土5.3%
官帑5.3%
感度5.3%
神人5.3%
神門5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、高野衆こうやしゅうはこぞって、連署の誓紙をしたため——これを木食上人もくじきしょうにんに託して、ひたすら秀吉の寛度かんどを仰いだ。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
漢土かんどには白雨を詠じたる詩にして人口に膾炙するもの東坡とうばが望湖楼酔書を始めとう韓偓かんあく夏夜雨かやのあめしん呉錫麒ごしゃくき澄懐園消夏襍詩ちょうかいゑんしょうかざっしなぞそのるいすくなからず。彼我風土の光景互に相似たるを知るに足る。
夕立 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
彼女の頭髪には、山鳥の保呂羽ほろばを雪のように降り積もらせたかんむりの上から、韓土かんど瑪瑙めのう翡翠ひすいを連ねた玉鬘たまかずらが懸かっていた。侍女の一人は白色の絹布を卑弥呼の肩に着せかけていった。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)
不弥うみの国から一人の偵察兵が奴国なこくの宮へ帰って来た。彼は、韓土かんどから新羅しらぎの船が、宝鐸ほうたくと銅剣とを載せて不弥の宮へ来ることを報告した。長羅ながらは直ちに出兵の準備を兵部ひょうぶ宿禰すくねに促した。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)
必ずしもこれをもって官帑かんど全くむなしかったためのみということができぬからである。
「すると、君は、なんの感度かんどもなかったんだな」
春雪 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
道清みちきよめの儀といって、御食みけ幣帛みてぐらを奉り、禰宜ねぎ腰鼓ようこ羯鼓かっこ笏拍手さくほうしをうち、浄衣を着たかんなぎ二人が榊葉さかきはを持って神楽かぐらを奏し、太刀を胡籙やなぐいを負った神人かんどが四方にむかって弓のつるを鳴らす。
顎十郎捕物帳:23 猫眼の男 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
神門かんど陰山ほとやま 大神の御陰みほとなり
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)