“榊葉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さかきば71.4%
さかきは14.3%
サカキバ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
拝殿の神簾みすのかげに、今二つの御灯みあかしがついた。榊葉さかきばのかげに光る鏡をかすめて、下げ髪水干すいかん巫女みこが廊下の上へ静かに姿を立たせた。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
道清みちきよめの儀といって、御食みけ幣帛みてぐらを奉り、禰宜ねぎ腰鼓ようこ羯鼓かっこ笏拍手さくほうしをうち、浄衣を着たかんなぎ二人が榊葉さかきはを持って神楽かぐらを奏し、太刀を胡籙やなぐいを負った神人かんどが四方にむかって弓のつるを鳴らす。
顎十郎捕物帳:23 猫眼の男 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
地上に立てた所謂一本薄ヒトモトスヽキ(郷土研究二の四)、さては川戸のさゝら荻にも、榊葉サカキバにも、木綿ユフしでにも、シキミの一つ花(一本花とも)の類にも惹かれよつたであらうが
髯籠の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)