“寛度”の読み方と例文
読み方割合
かんど100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大きな人間的規格とはべつな意味で、単なる知性とか教養とかいう履歴の上では、遥かに自分より彼のすぐれていることを是認ぜにんするだけの寛度かんどを持っていた。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、高野衆こうやしゅうはこぞって、連署の誓紙をしたため——これを木食上人もくじきしょうにんに託して、ひたすら秀吉の寛度かんどを仰いだ。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
怖ろしく短気に見える信長の一面に、こういう気長な寛度かんどがあるのが、帯刀たてわきには、ふしぎにさえ思われた。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)