“是認”の読み方と例文
読み方割合
ぜにん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私達はとてもあの人達のやうな自信じしんほこりを持つことが出來なかつた。決して現在げんざいの自らの心の状態を是認ぜにんすることが出來なかつた。
冬を迎へようとして (旧字旧仮名) / 水野仙子(著)
そう思いながらも、いっこうその兄に対する反撥心はんぱつしんの起らぬのが、自分でも不思議でならなかった。彼は心のうちのどこかで兄を是認ぜにんしていた。
四十八人目 (新字新仮名) / 森田草平(著)
大きな人間的規格とはべつな意味で、単なる知性とか教養とかいう履歴の上では、遥かに自分より彼のすぐれていることを是認ぜにんするだけの寛度かんどを持っていた。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)