“反撥心”の読み方と例文
読み方割合
はんぱつしん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかしまた人知れぬ反撥心はんぱつしんもあって、まだ全く絶望しているのではなく、今までの陰鬱な性格に変化が来るようにも思えた。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
そう思いながらも、いっこうその兄に対する反撥心はんぱつしんの起らぬのが、自分でも不思議でならなかった。彼は心のうちのどこかで兄を是認ぜにんしていた。
四十八人目 (新字新仮名) / 森田草平(著)
「何と言われたっていじゃないか——そんなことを気にしたところで仕方がない。そういう苦い反撥心はんぱつしんを捨てるサ」
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)