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是認
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ぜにん
ふりがな文庫
“
是認
(
ぜにん
)” の例文
私達はとてもあの人達のやうな
自信
(
じしん
)
と
誇
(
ほこ
)
りを持つことが出來なかつた。決して
現在
(
げんざい
)
の自らの心の状態を
是認
(
ぜにん
)
することが出來なかつた。
冬を迎へようとして
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
そう思いながらも、いっこうその兄に対する
反撥心
(
はんぱつしん
)
の起らぬのが、自分でも不思議でならなかった。彼は心のうちのどこかで兄を
是認
(
ぜにん
)
していた。
四十八人目
(新字新仮名)
/
森田草平
(著)
大きな人間的規格とはべつな意味で、単なる知性とか教養とかいう履歴の上では、遥かに自分より彼の
優
(
すぐ
)
れていることを
是認
(
ぜにん
)
するだけの
寛度
(
かんど
)
を持っていた。
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
……むろん、私は、愛情も忍耐心も失った、ああした乱暴な打ちかたを
是認
(
ぜにん
)
はしていない。また、それをやむを得ないことだとして弁護しようとも思っていない。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
バアトンは又
基督
(
キリスト
)
教的道徳に
煩
(
わづら
)
はされずして、
大胆率直
(
だいたんそつちよく
)
に東洋的享楽主義を
是認
(
ぜにん
)
した人で、
随
(
したが
)
つて其の訳本も在来の英訳「一千一夜物語」とは甚だ
趣
(
おもむき
)
を
異
(
こと
)
にしてゐる。
リチャード・バートン訳「一千一夜物語」に就いて
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
彼女達が
好
(
この
)
んで讀むものは私も好きだつた、彼女達が面白いことは私にも愉快だつた。彼女達が
是認
(
ぜにん
)
することは私も尊重したのであつた。彼等はその離れ家を愛した。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
定めて驚くかと思いのほか、奥さんもその事実をやや
是認
(
ぜにん
)
しているらしい口振りであるので、わたしは意外に感じながら、黙ってその顔をながめていると、奥さんは溜息まじりで言い出した。
深見夫人の死
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
それに結婚して了へばあなたの眼にも、それを
是認
(
ぜにん
)
させる位の愛情は大丈夫生れて來るものですよ。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
「それもそうか」と、
是認
(
ぜにん
)
しかけたが、また、一方はその言をひるがえした。
私本太平記:05 世の辻の帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
嘗てはその言葉と態度に或る嚴肅な魅力を與へてゐた興味と
是認
(
ぜにん
)
の心を、あらゆる行爲、あらゆる言葉からどんな技倆で引出し得るかを示すことに、彼の内なる
敗徳
(
はいとく
)
の人間が
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
と、娘の云い条に、
是認
(
ぜにん
)
も与えなかった。
新書太閤記:02 第二分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“是認”の意味
《名詞》
良いとして認めること。
(出典:Wiktionary)
是
常用漢字
中学
部首:⽇
9画
認
常用漢字
小6
部首:⾔
14画
“是”で始まる語句
是
是非
是等
是方
是迄
是丈
是程
是々
是処
是真