“宿禰”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すくね88.9%
スクネ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
せい元來ぐわんらい身分みぶん分類ぶんるゐで、たとへばおみむらじ宿禰すくね朝臣あそんなどのるゐであり、うぢ家系かけい分類ぶんるゐで、たとへば藤原ふじはらみなもとたひら菅原すがはらなどのるゐである。
誤まれる姓名の逆列 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
それで穴穂王あなほのみこは囲みをいて、ひきあげて待っておいでになりますと、二人の宿禰すくねは、ちゃんと軽皇子かるのおうじをおひきたて申してまいりました。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
さうして、広成ヒロナリ宿禰スクネは、斎部の敵を中臣であると考へてゐた様に称せられるけれども、実は下僚の卜部を目ざしたのであつた。
手近いところで言うても、大伴宿禰スクネにせよ。藤原朝臣アソンにせよ。さう謂ふ妻どひの式はなくて、数十代宮廷をめぐつて、仕へて来た邑々のあるじの家筋であつた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)