“姓”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しょう47.9%
せい34.2%
かばね8.2%
しやう4.1%
うじ1.4%
うぢ1.4%
せう1.4%
カバネ1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「それはわしにもわからないが、いま時分じぶんりをするのがまちがっている。」と、百しょうはいいのこして、さっさといってしまいました。
北の国のはなし (新字新仮名) / 小川未明(著)
ぼく皇甫こうほせいの者で、先祖からせんにいたのですが、今度家が野火に焼けたものですから、ちょっとの間此所を借りて住んでいるのです
嬌娜 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
大昔にも姓氏というものは歴然と存している、すなわち源・藤原というのが氏であって、朝臣あそんとか宿禰すくねとかいうのがかばねである。
名字の話 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
出雲松平家の茶道さどうに、岸玄知げんちといふ坊主が居た。ある時、松江の市街まちはづれをぶらついてゐると、きたなしやうの垣根に花を持つた梅の樹が目についた。
昔は公民にはみなうじがありました。そこで一切の公民を総称して百姓といったのですが、その公民はただちにみな農民でありましたから、ついには農民をただちに百姓と呼ぶことになったのです。
わが兄弟なりし者にモロントとエリゼオとあり、わが妻はポーのたによりわがもとに來れり、汝のうぢかの女より出づ 一三六—一三八
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
せうのおかみさんが河端かわばたいもあらつてをりました。そこをとほりかけた乞食こじきのやうなぼうさんがそのいもをみて
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
たけ・わか(稚)など、性格表示と、讃称とを兼ねた語頭の語が、語尾に廻ると、「……タケル」「……ワケ」と言ふ風に、古いカバネのやうな感覚を持つて来る。
日琉語族論 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)