“カバネ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:かばね
語句割合
33.3%
33.3%
33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其為に、臣たちの間に、勢力争ひが起るので、其汎称としては、臣であるが、カバネとしては、連であり、宿禰・朝臣でもあるのだ。
譬へば、ものゝべは汎称で、其中最有力なものゝべが、固有名詞化する程認められて、所謂物部連モノヽベムラジを形づくつた訣だ。従つて、其他にも、カバネを異にする物部が非常に多かつた。
たけ・わか(稚)など、性格表示と、讃称とを兼ねた語頭の語が、語尾に廻ると、「……タケル」「……ワケ」と言ふ風に、古いカバネのやうな感覚を持つて来る。
日琉語族論 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
味方ノカバネヲ踏ンデ逃グル者、マタ忽チカバネトナツテ、他ノ馬ニ踏マル——
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)