“かばね”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:カバネ
語句割合
81.1%
4.9%
4.9%
4.1%
1.6%
屍骨0.8%
屍骸0.8%
病屍0.8%
0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「海行かばづくかばね、もとよりわが聯合艦隊は全滅を覚悟して戦います。あまつ神、国つ神よ、ねがわくはこの皇国すめくにを守らせたまえ。」
昭和遊撃隊 (新字新仮名) / 平田晋策(著)
其のかばねを見ても、譯語おさと謂ひふびとと謂ひ文首と謂ひ船首と謂ふ種類は、皆此の海外交通に關係して船の運上に關する文書などを司り、貨物を檢査して居つたので
聖徳太子 (旧字旧仮名) / 内藤湖南(著)
当時の制度は、木刀を佩びて途に死するものは、かばねを非人に交付することになつてゐたからである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
爰に決せしがるにても罪に陷りかばねを野原にさらさん事我が恥よりも先祖に對し面目なし嘸や跡にてお節をはじめ三五郎等がなげくで有んと越方こしかた行末ゆくすゑ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
我ばかりからき世嘗めし身のはては路の蓼生にかばね曝さん
礼厳法師歌集 (新字旧仮名) / 与謝野礼厳(著)
是にいて、使者還り来て曰く、墓所に到りて視れば、かためうづめるところ動かず。すなはち開きて屍骨かばねを見れば、既にむなしくなりたり。衣物きもの畳みてひつぎの上に置けり。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
無残の屍骸かばねらすということは、特に『心臓捕り事件』として、つとに報じた所であるが、今暁復もや其犠牲者が、川口の水面に浮かんで来た。
人間製造 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
家々はえにみち、病屍かばねは道に捨てられてかえりみられず、夜は群盗のおののきに明かすという有様でございますから
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
神武以来、国にみやつこがあり、県にかばねがあつた。それらは、朝廷がえらんだ人であつたが、ふるくからの人望によつて、その職を代々うけついできたものも、すくなくなかつた。