“姓名”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なまえ51.4%
せいめい31.4%
なまへ8.6%
かばねな2.9%
2.9%
なめえ2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大「いや/\腹を切る血判ではない、爪の間をちょいと切って、血がにじんだのを手前の姓名なまえの下へすだけで、痛くもかゆくもない」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「では、この試合しあい部門ぶもんに、なにびとがなんの立合たちあいにご出場しゅつじょうになるか、流名りゅうめいとご姓名せいめいとを、正直しょうじきにお書き入れねがいとうござる」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その時もたゞ早口で姓名なまへを答へたまゝ彼の名刺だけを貰ひ放しにしてあつたのだが、そんなことも負債のやうに思はれて来た。
十二月庚午かのえうまついたち、皇太子片岡に遊行いでます。時に飢ゑたるひと道のほとりせり。りて姓名かばねなを問ひたまふ。而してまをさず。皇太子飲食をしものを与へたまふ。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
めてまらず、姓名きいてもいはずに。
石清虚 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
官員さまのお姓名なめえかたってふてえ野郎だ……これ此処にござる布卷吉さんと云うのは、年イ未だ十五だが、えれえお人だ、忘れたか、両人ふたり共によく見ろ
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)