姓名せいめい)” の例文
「では、この試合しあい部門ぶもんに、なにびとがなんの立合たちあいにご出場しゅつじょうになるか、流名りゅうめいとご姓名せいめいとを、正直しょうじきにお書き入れねがいとうござる」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
藤田東湖が『瓢兮』の詩の中に曰く、『夭壽えうじゆめいあり汝罪なんぢのつみにあらず姓名せいめいかつ驥尾きびにふしてつたう
酒に死せる押川春浪 (旧字旧仮名) / 大町桂月(著)
わがはいはこれについて一げんべんじてきたい。年紀ねんき時間じかんはか基準きじゆん問題もんだいである。これは國號こくがう姓名せいめいなどの固有名こゆうめい問題もんだいとは全然ぜん/″\意味いみちがふ。
誤まれる姓名の逆列 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
おれらは姓名せいめいを告げて、一部始終を話したら、ともかくも警察まで来いと云うから、警察へ行って、署長の前で事の顛末てんまつを述べて下宿へ帰った。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
今一いまひとつ、わたくしは松島海軍大佐かいぐんたいさなる姓名せいめいみゝにして、たちま小膝こひざをポンとたゝいたよ。讀者どくしや諸君しよくん! 松島海軍大佐まつしまかいぐんたいさとはたれであらう?
自分の姓名せいめいと生年月日とをしたため、これに現在の職業を書き加えて、他に発展のみちを講じたいが、何をなしたらよかろうかと、あたかも卜者ぼくしゃたずねるがごとき信書がくる。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
見られ願人憑司同人妻早相手傳吉同人妻專舅與惣次村役の者喜兵衞勘右衞門榊原家來半右衞門同じく吟味役ぎんみやく小野寺源兵衞川崎金右衞門留守居清水十郎左衞門と一々姓名せいめい
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「拙者は昨夜參つた者だが——姓名せいめいは申すわけに參らぬ——。昨夜の約束の品を受取り度い」
〔評〕長兵京師にやぶる。木戸公は岡部氏につてわざはいまぬかるゝことを得たり。のち丹波におもむき、姓名せいめいへ、博徒ばくとまじり、酒客しゆかくまじはり、以て時勢をうかゞへり。南洲は浪華なにはの某樓にぐうす。
『それで姓名せいめいは‥‥』
いはんやしも歐米流おうべいりう姓名せいめい轉倒てんたふするときは、こゝに覿面てきめんおこ難問なんもんがある。それは過去くわこ歴史的人物れきしてきじんぶつとき如何いかにするかといふことである。
誤まれる姓名の逆列 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
巽小文治たつみこぶんじ鞍馬くらま竹童ちくどうも、そのことばについてじゅんじゅんに姓名せいめいを明かしていくと、最初さいしょに、まくのかげから手招てまねきした可児才蔵かにさいぞうもそれへきて話しかけ、さけをのんでいたさむらい
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
浪人の姓名せいめい
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
過去くわこひと姓名せいめい順位じゆんゐにならべ、現在げんざいひと逆轉ぎやくてんしてならべるといふがごときは勿論もちろん不合理ふがふりであるばかりでなく、實際じつさいにおいてその取扱とりあつかかたきうすることになる。
誤まれる姓名の逆列 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
胡服こふくきんじ、姓名せいめい漢式かんしきにした。
国語尊重 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)