“手招”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てまね85.7%
てまねぎ8.6%
てまねき2.9%
まね2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いましも、ふとあねが、この不思議ふしぎたかとういただきまりますと、おもいなしか、そのとう手招てまねぎするようながしたのであります。
黒い塔 (新字新仮名) / 小川未明(著)
手招てまねぎをする。斯うなると、松陰先生崇拝の私もガタガタと震い出した。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
僕は連を捜しに出掛けようとしたが、その時ふと気が附いて見れば、一人の男が自分の売場に立つて、多勢たぜいの人の頭を見越して、僕に手招てまねきをしてゐた。
不可説 (新字旧仮名) / アンリ・ド・レニエ(著)
とッちて、着きも無いことを云うのを、しんみりと聞いて、清葉はなぜか、ほろりとしたが、一石橋の方へ身を開いて向返った処で、衣紋をつくって、ちょっと、手招まねく。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)