“小手招”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こてまね90.0%
こてまねき10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
心に悲しいおもいがあって、柳の根株ねっこに腰かけてつくづくと眺めて居ると、お光の眼には山が段々近うなって、微笑んで小手招こてまねぎするように思われる。
漁師の娘 (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
半七は小手招こてまねぎをして娘を呼び出した。お杉は少しく躊躇しているらしかったが、とうとう思い切って外へ出て来た。
半七捕物帳:15 鷹のゆくえ (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
ここで手を離して、沓脱くつぬぎの石に熊笹の生えかぶさったわきへ、自分を開いて教えました。障子は両方へ開けてあった。ここの沓脱を踏みながら、小手招こてまねきをしたのでしょう。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)