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小手招
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こてまね
ふりがな文庫
“
小手招
(
こてまね
)” の例文
心に悲しい
思
(
おもい
)
があって、柳の
根株
(
ねっこ
)
に腰かけてつくづくと眺めて居ると、お光の眼には山が段々近うなって、微笑んで
小手招
(
こてまね
)
ぎするように思われる。
漁師の娘
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
半七は
小手招
(
こてまね
)
ぎをして娘を呼び出した。お杉は少しく躊躇しているらしかったが、とうとう思い切って外へ出て来た。
半七捕物帳:15 鷹のゆくえ
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
五十五六、すっかり
禿
(
は
)
げ上がった番頭の伊助は、平次に
小手招
(
こてまね
)
かれるまま、路地の奥へ入って来ました。
銭形平次捕物控:059 酒屋火事
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
そこで屋形の船のひとつを私は
小手招
(
こてまね
)
く、そこここの
薄墨
(
うすずみ
)
の、また朱のこもった上の空の、霧はいよいよ薄れて、この時、雲のきれ間から、怪しい
黄色
(
おうじき
)
の光線が放射し出した。
木曾川
(新字新仮名)
/
北原白秋
(著)
編笠も取らず、用事をも言わず、
小手招
(
こてまね
)
きするので、巡礼の老爺は怖る怖る
大菩薩峠:01 甲源一刀流の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
▼ もっと見る
お葉は
其
(
その
)
姿を見ると共に、
有合
(
ありあ
)
う小石を拾って投げ付けると、
礫
(
つぶて
)
は飛んで市郎の
袂
(
たもと
)
に触れた。
振返
(
ふりかえ
)
ると門前にはお葉が立っている、
加之
(
しか
)
も
笑
(
えみ
)
を含んで
小手招
(
こてまね
)
ぎをしている。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
笹野新三郎は自分も
膝行
(
いざ
)
り寄って、平次を
小手招
(
こてまね
)
ぎました。
銭形平次捕物控:011 南蛮秘法箋
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
上から
小手招
(
こてまね
)
ぎをすると、小作りの中間一人があとからつづいて登って来たので、その中間に教えられて、かれは死骸の横たわっていた場所は勿論、高い大屋根のうえをひと巡り見まわって降りた。
半七捕物帳:10 広重と河獺
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
平次は八五郎を
小手招
(
こてまね
)
ぎ乍ら、靜かにその後をつけました。
銭形平次捕物控:091 笑い茸
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
小
常用漢字
小1
部首:⼩
3画
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
招
常用漢字
小5
部首:⼿
8画
“小手”で始まる語句
小手
小手指
小手毬
小手技
小手調
小手先
小手鞠
小手指原
小手下
小手塚