“小手技”の読み方と例文
読み方割合
こてわざ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
最初から武蔵も感じていたとおり、賊の頭目だけに、この男の小手技こてわざには、かなり鋭いところがある。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「甘いものだな。いたこんな小手技こてわざを、兵法とでも思うているのか」
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
事ここに到るまでにも、家康と秀吉とは、いつかは、今日あることを知っていたし、今日になっては、なおさら容易に、けれん小手技こてわざで、伏しうる敵でないことを、相互に知っての自重じちょうだった。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)