“姉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ねえ54.1%
あね38.3%
あねえ2.2%
1.4%
あんね1.1%
ねい0.8%
ねへ0.5%
0.5%
ねね0.3%
んね0.3%
ひと0.3%
アネ0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
はなが、東京とうきょう奉公ほうこうにくるときに、ねえさんはなにをいもうとってやろうかとかんがえました。二人ふたりとおはなれてしまわなければなりません。
赤いえり巻き (新字新仮名) / 小川未明(著)
あたりまえならばあね王位おういをつぐのが順序じゅんじょでありますから、まち人民じんみんは、なんといって、反対はんたいすまいものでもなかったのであります。
黒い塔 (新字新仮名) / 小川未明(著)
三味線を——その頃腕達者なはげしいあねえは、客の前で弾切ひききると糸を掛けてるうちも間が抜けるといって、伊達だてに換え三味線を持ったので——四張。
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
或る年の暮に、貞固が五百に私語したことがある。「えさん、察して下さい。正月が来るのに、わたしは実はふんどし一本買う銭もない。」
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
あんねえ、何んでも構わん、四五人木遣きやりいて来い。」
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「ぢや、ねいさんは何方どちらすきだとおつしやるの」と、妹は姉の手を引ツ張りながら、かほしかめてうながすを、姉は空の彼方あなた此方こなたながめやりつゝ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
素通すどほりもなるまいとてずつと這入はいるに、たちま廊下らうかにばた/\といふあしおと、ねへさんお銚子てうしこゑをかければ、おさかななにをとこたふ。
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
サント・ウーフラジー、サント・マルグリット姉、まだ幼いサント・マルト姉、いつも皆を笑わせる長い鼻を持ったサン・ミシェル姉。
「なあ、ねね、この犬どうなるんだ。」
防雪林 (旧字旧仮名) / 小林多喜二(著)
妹の順礼 そやつてんねや。さきからまだ一里とも来やせぬわ。
南蛮寺門前 (新字旧仮名) / 木下杢太郎(著)
その人の上に二人の姉があって生存しているが、どういう訳でか、そのひとたちは生家へ帰っていて別に再婚しようともしない。
芳川鎌子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
あの波止場ハトバを、此発動機のアネさんの様な、巡航汽船が出てから、もう三時間も経つてゐる。
雪の島:熊本利平氏に寄す (新字旧仮名) / 折口信夫(著)