“姉様冠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あねさまかぶ50.0%
あねさまかぶり25.0%
あねさんかぶ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
父は此様こんな人だし、母は——私の子供の時分の母は、手拭を姉様冠あねさまかぶりにして襷掛たすきがけでくクレクレ働く人だった。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
婚礼も目出度めでたく済んだ。田舎いなかは秋晴ぬぐうが如く、校長細川繁の庭では姉様冠あねさまかぶりの花嫁中腰になって張物をしている。
富岡先生 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
昔、ろうの岸にあった古柳ふるやなぎの名残とかいう空井戸の側に、夜目にもしるきといいたい女が、つまを折って腰帯に結び、手拭の端をつまんで姉様冠あねさんかぶりをしなおしている。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)