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あねさまかぶ
ふりがな文庫
“あねさまかぶ”の漢字の書き方と例文
語句
割合
姉様冠
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
姉様冠
(逆引き)
父は
此様
(
こん
)
な人だし、母は——私の子供の時分の母は、手拭を
姉様冠
(
あねさまかぶ
)
りにして
襷掛
(
たすきが
)
けで
能
(
よ
)
くクレクレ働く人だった。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
男は
股引
(
ももひき
)
に腹かけ一つ、
黒
(
くろ
)
鉢巻
(
はちまき
)
の
経木
(
きょうぎ
)
真田
(
さなだ
)
の帽子を
阿弥陀
(
あみだ
)
にかぶって、
赤銅色
(
しゃくどういろ
)
の
逞
(
たくま
)
しい腕に
撚
(
より
)
をかけ、
菅笠
(
すげがさ
)
若くは手拭で
姉様冠
(
あねさまかぶ
)
りの若い女は
赤襷
(
あかだすき
)
手甲
(
てっこう
)
がけ、腕で額の汗を拭き/\
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
其頃の事を
誰
(
たれ
)
に聞いても、皆
阿母
(
おっか
)
さんは能く辛抱なすったとばかりで、
其他
(
そのた
)
に何も言わぬから、私の記憶に残る其時分の母は、
何時迄
(
いつまで
)
経
(
た
)
っても
矢張
(
やっぱ
)
り手拭を
姉様冠
(
あねさまかぶ
)
りにして
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
彷徨
(
うろつ
)
きながら、見ぬ振をして横目でチョイチョイ見ていると、お糸さんが赤い
襷
(
たすき
)
に白地の手拭を
姉様冠
(
あねさまかぶ
)
りという甲斐々々しい
出立
(
いでたち
)
で、私の机や本箱へパタパタと
払塵
(
はたき
)
を掛けている。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
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