“赤襷”の読み方と例文
読み方割合
あかだすき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
生(お)い茂(しげ)る立ち枯れの萱(かや)をごそつかせた後(うし)ろ姿の眼(め)につくは、目暗縞(めくらじま)の黒きが中を斜(はす)に抜けた赤襷(あかだすき)である。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
葱(ねぎ)の白根の冴え揃った朝の雨。ミルク色に立ちこめた雨の中から、組み合った糸杉の群りすすんで来るような朝の雨だ。峠を越えて魚売りの娘の降りて来る赤襷(あかだすき)。
一つど胆(ぎも)をぬいてやれと、それまで、お茶坊主役をつとめていた幇間(たいこもち)の連中が、金屏風(きんびょうぶ)をとらせて、もう秋ではあったが、揃い浴衣(ゆかた)に赤襷(あかだすき)で、かっぽれを踊って出た。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)