“赤裸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あかはだか52.2%
はだか17.4%
せきら13.0%
ぱだか4.3%
まるはだか4.3%
あかはだ2.2%
まっぱだか2.2%
まはだか2.2%
セキラ2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大方の冬木立は赤裸あかはだかになった今日此頃このごろでも、もみの林のみは常磐ときわの緑を誇って、一丈に余る高い梢は灰色の空をしのいで矗々すくすくそびえていた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
男学生はともかく、女学生に僕の赤裸はだかを見られていると思うと、消えて入りたかった。僕は、逃げだした服を追いかけた。
海底都市 (新字新仮名) / 海野十三(著)
それではこれらの言葉で事実何が意味されているかを赤裸せきらに透見すると、実は迷信と神話と呪術と大差のないことが多いのである。
政治学入門 (新字新仮名) / 矢部貞治(著)
濡れくさつたあはせをかなぐり捨てると、たくましい赤裸ぱだか、東作は行燈を小楯こだてきつと身構へます。
眞鍮は眞鍮と悟つたとき、われ等は制服を捨てゝ赤裸まるはだかの儘世の中へ飛び出した。子規は血を嘔いて新聞屋となる、余は尻を端折はしよつて西國へ出奔する。御互の世は御互に物騷になつた。
京に着ける夕 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
明科あかしな製材所へ出す材料の多くは、梓川や島々川の水源地の森林であったそうで、森林の濫伐は、おのずからその地盤を赤裸あかはだいて、露出させて、水害を頻繁にしたり、大にしたりすることは
上高地風景保護論 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
全身が女の形で色が白く、赤裸まっぱだかで黒い髪を長く垂れていた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
赤裸まはだか男子おのこむれゐてあらがねのまろがり砕くつちうちふり
曙覧の歌 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
赤裸セキラ茜染アカネゾメノ下帯、小王コワウ打チノ上帯ハ幾重ニモマハシ、三尺八寸ノ朱鞘シユザヤノ刀、柄ハ一尺八寸ニ巻カセ、二尺一寸ノ打刀ウチガタナモ同ジニ仕立テ、頭ハ髪ヲツカミ乱シ、荒縄ニテ鉢巻ムズトシメ
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)