“まっぱだか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
真裸40.6%
真裸体34.4%
全裸9.4%
赤裸々6.3%
真赤裸3.1%
素裸3.1%
赤裸3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
糸車をじい……じい……村も浮世も寒さに喘息ぜんそくを病んだように響かせながら、猟夫に真裸まっぱだかになれ、と歯茎をめておごそかに言った。
神鷺之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「いますよ。よく見えないけれど、何だか裸体はだかの女のようですぜ。アア、真裸体まっぱだかです。それでこんなに暗くしてあるんですよ」
悪魔の紋章 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
引めくるように、その風呂敷がとられると、いきなり露出むきだしにされたものは、あの美しく、年若き妖婦、葉子の、それこそ一糸も纏わぬ全裸まっぱだかの肢体だった。
夢鬼 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
と言うが早いか、瓜の皮をくように、ずるりと縁台へ脱いで赤裸々まっぱだか
瓜の涙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
まず眼鏡をかけて、余を見つけ出して、向うから話しを始めた。双方とも真赤裸まっぱだかのように記憶している。
長谷川君と余 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
冠者の右側に胡坐こざしているのは思いもかけぬ裸体武兵衛はだかぶひょうで、例に依って素裸まっぱだか、わずかに股間を隠しているばかりだ。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
全身が女の形で色が白く、赤裸まっぱだかで黒い髪を長く垂れていた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)