“全裸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まっぱだか60.0%
まはだか20.0%
まるはだか20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「オイ! 此女は全裸まっぱだかだぜ。え、オイ、そして肺病がもうとても悪いんだぜ。わずか二やそこらの金でそういつまで楽しむって訳にゃ行かねえぜ」
淫売婦 (新字新仮名) / 葉山嘉樹(著)
見る人もなしと、思いがけなく生を得た蝴蝶は、全裸まはだかになった——そのあたりを思いだしたのだ。
田沢稲船 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
ギラつくあぶらのなかで、その全裸まるはだかの屍体が男であると分った。首はなく、推進機スクリューの打ち込んだ、無数の切り傷が全身にわたって印されていた。やがて、肩口に縄をつけて、舟待ちに引きあげた。
地虫 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)