全裸まるはだか)” の例文
ギラつくあぶらのなかで、その全裸まるはだかの屍体が男であると分った。首はなく、推進機スクリューの打ち込んだ、無数の切り傷が全身にわたって印されていた。やがて、肩口に縄をつけて、舟待ちに引きあげた。
地虫 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)