“まるはだか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
丸裸体37.9%
丸裸24.1%
全裸体17.2%
赤裸6.9%
全裸3.4%
白裸3.4%
真裸3.4%
裸體3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二俣ふたまたの奥、戸室とむろふもと、岩で城をいた山寺に、兇賊きょうぞくこもると知れて、まだ邏卒らそつといった時分、捕方とりかた多人数たにんず隠家かくれがを取巻いた時、表門の真只中まっただなかへ、その親仁おやじだと言います、六尺一つの丸裸体まるはだか
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
鈴蘭、おめかしの好なをんな、白いのどを見せて歩く蓮葉者はすはもの故意わざとらしいあどけなさ、丸裸まるはだか罔象女みづはのめ
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
アット思う間もなく飛び退いてみると、そこにはタッタ今奪い取ったばかりの旋条銃ライフルを構えた、全裸体まるはだかの女が、物凄い見幕で立ちはだかっている。
キチガイ地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
真鍮は真鍮と悟ったとき、われらは制服を捨てて赤裸まるはだかのまま世の中へ飛び出した。子規は血をいて新聞屋となる、余は尻を端折はしょって西国さいこく出奔しゅっぽんする。御互の世は御互に物騒ぶっそうになった。
京に着ける夕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ギラつくあぶらのなかで、その全裸まるはだかの屍体が男であると分った。首はなく、推進機スクリューの打ち込んだ、無数の切り傷が全身にわたって印されていた。やがて、肩口に縄をつけて、舟待ちに引きあげた。
地虫 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
さあなにものかゞつてたかつて、たれかを白裸まるはだかにした、とおもへば
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
しかし、三四日するうちに、そこには何もなくなり真裸まるはだかな、穴だらけな、醜態ぶざまな土地が残された。
新らしき祖先 (新字旧仮名) / 相馬泰三(著)
裸體まるはだかでごろごろ
(旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)