“邏卒”の読み方と例文
読み方割合
らそつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鼓手こしゅ邏卒らそつ馬簾ばれん軍監ぐんかん、乗り換え馬——小荷駄、物見、大荷駄おおにだなど、無慮七千五百騎ばかり、見る者をして頼もしさを抱かせた。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
警察もきびしくなって、その年の四月以来江戸市中に置かれたという邏卒らそつが組のしるしを腰につけながら屯所たむろしょから回って来た。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
何処どこ此処ここ至極しごく都合のい折柄、幸いにも東京府から私に頼む事が出来て来たと云うは、当時東京の取締には邏卒らそつとか何とか云う名を付けて
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)