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丸裸体
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まるはだか
ふりがな文庫
“
丸裸体
(
まるはだか
)” の例文
それは可愛らしい、お
河童
(
かっぱ
)
さんの人形であった。
丸裸体
(
まるはだか
)
のまま……どこをみつめているかわからないまま……ニッコリと笑っていた。
微笑
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
二俣
(
ふたまた
)
の奥、
戸室
(
とむろ
)
の
麓
(
ふもと
)
、岩で城を
築
(
つ
)
いた山寺に、
兇賊
(
きょうぞく
)
籠
(
こも
)
ると知れて、まだ
邏卒
(
らそつ
)
といった時分、
捕方
(
とりかた
)
が
多人数
(
たにんず
)
、
隠家
(
かくれが
)
を取巻いた時、表門の
真只中
(
まっただなか
)
へ、その
親仁
(
おやじ
)
だと言います、六尺一つの
丸裸体
(
まるはだか
)
薬草取
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
風当
(
かぜあた
)
りの強きゆゑか、何れも
丸裸体
(
まるはだか
)
になつて、黄色に染つた葉の
僅少
(
わづか
)
ばかりが枝にしがみ着いて居るばかり、それすら見て居る内にバラ/\と散つて居る。風の加はると共に雨が降つて来た。
空知川の岸辺
(新字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
死骸は
猿股
(
さるまた
)
一つ切りで、
丸裸体
(
まるはだか
)
なのだ。
陰獣
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
そんな処で思いがけなく、奇妙な恰好をした
丸裸体
(
まるはだか
)
の人間を一匹撃ち落したのですからね。……何ともいえない鬼気に迫られたのでしょう。
キチガイ地獄
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
▼ もっと見る
水溜りに湧いたお
玉杓子
(
たまじゃくし
)
でゲス。それがみんな
丸裸体
(
まるはだか
)
の人間ばっかりなんですから
開
(
あ
)
いた口が
閉
(
ふさ
)
がりませんや。相当に広い部屋でしたがね。
人間腸詰
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
丸裸体
(
まるはだか
)
となって新しいメリヤスの
襯衣
(
シャツ
)
に着かえ、軍隊手袋と靴下を
穿
(
うが
)
ってサテ藁切庖丁を取出してみると、新しい
柄
(
え
)
ですこしグラつくようである。
巡査辞職
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
やはり
丸裸体
(
まるはだか
)
のまま、貧弱な十
燭
(
しょく
)
の光りを背にして、自分の病棟付きの手洗場の片隅に、壁に向って突っ立っていた。
一足お先に
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
しかもダンダン暗がりに慣れて来た眼でそいつ等の後姿を見ると、揃いも揃った赤い湯もじ一貫の
丸裸体
(
まるはだか
)
で髪をオドロに振乱しているのには仰天した。
超人鬚野博士
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
私の居る凹地を取り捲いた巨大な樹の幹に、一ツ
宛
(
ずつ
)
丸裸体
(
まるはだか
)
の人間の死骸が
括
(
くく
)
りつけてあるのです。
死後の恋
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
そうして
最早
(
もはや
)
、スッカリ原始生活に慣れ切っている久美子と、四人の子供達が、澄み切った真夏の太陽の下で、
丸裸体
(
まるはだか
)
のまま遊び
戯
(
たわむ
)
れている姿を、そこいらのトド松の蔭から
キチガイ地獄
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
一個のルンペン
屍体
(
したい
)
に過ぎなかったのです……しかも頭髪や鬚を、
蓬々
(
ぼうぼう
)
と
生
(
は
)
やした原始人そのままの
丸裸体
(
まるはだか
)
で、岩石の
擦
(
こす
)
り傷や、川魚の突つき傷を、全身一面に浮き上らせたまま
キチガイ地獄
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
その上に、水の
滴
(
したた
)
るような高島田に
結
(
ゆ
)
うたオモヨさんの死骸が、
丸裸体
(
まるはだか
)
にして仰向けに寝かしてありまして、その前に、
母屋
(
おもや
)
の座敷に据えてありました古い
経机
(
きょうづくえ
)
が置いてあります。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
その中で三人の頬ぺたの赤い看護婦たちが、三人とも揃いのマン丸い赤い腕と、赤い脚を高々とマクリ出すと、イキナリ私を引っ捉えてクルクルと
丸裸体
(
まるはだか
)
にして、
浴槽
(
ゆぶね
)
の中に追い込んだ。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
毎日毎日一度
宛
(
ずつ
)
、芸当の小手調べとして親爺と揃いの金ピカの猿股を穿いた
丸裸体
(
まるはだか
)
の吾輩が、オヤジの禿頭の上に逆立ちをする事になっていたんだが、そいつを毎日毎日繰返しているうちに
超人鬚野博士
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
瘠
(
や
)
せこけた蒼白い若者……又、老人の左側には、花輪を戴いた乱髪の女性が、それぞれに
丸裸体
(
まるはだか
)
のまま縛り付けられて、足の下に積み上げられた薪から燃え上る焔と煙に、むせび狂っている。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
それは若い女の
丸裸体
(
まるはだか
)
の死体だったのです。
人間腸詰
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
丸
常用漢字
小2
部首:⼂
3画
裸
常用漢字
中学
部首:⾐
13画
体
常用漢字
小2
部首:⼈
7画
“丸裸”で始まる語句
丸裸
丸裸身