“西国”のいろいろな読み方と例文
旧字:西國
読み方割合
さいこく65.4%
さいごく34.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたしはつい四五日まえ西国さいこく海辺うみべに上陸した、希臘ギリシャの船乗りにいました。その男は神ではありません。ただの人間に過ぎないのです。
神神の微笑 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
其の昔罪人は日本橋を中央として、東国とうごくの者ならば小塚原こづかっぱらへ、西国さいこくの者ならば鈴ヶ森でお仕置になりますのが例でございます。
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
関東・東北の働き人たちが、荷繩になわばかりを背にかけて山に行き、田畠に行くにたいして、もとは西国さいごくでは朸をかかえて出かけるふうがあった。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
わたしが、いままでにたひすいのうちで、西国さいごく女王じょおうくびにかけてあるかざりのたまほど、不思議ふしぎうつくしいものはありません。
ひすいを愛された妃 (新字新仮名) / 小川未明(著)