“さいごく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
西国90.0%
西國10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いずこへともなく飄然ひょうぜんと姿を消したわが退屈男は、それから丁度十八日目の午下ひるさがり、霞に乗って来た男のように、ふんわりと西国さいごく、京の町へ現れました。
「そうかといって、いちに集まる物資を見ても、町の文化を一べんしても、物の豊かな点とか民度の高いことでは、西国さいごくの諸城市や港々のほうが、ずんとすぐれておるのだが」
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
『未だ聞かれずや、大臣殿(宗盛)の思召おぼしめしにて、主上しゆじやうを始め一門殘らず西國さいごくに落ちさせ給ふぞや、もしゆかりの人ならば跡より追ひつかれよ』
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)