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西国
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さいごく
ふりがな文庫
“
西国
(
さいごく
)” の例文
旧字:
西國
関東・東北の働き人たちが、
荷繩
(
になわ
)
ばかりを背にかけて山に行き、田畠に行くにたいして、もとは
西国
(
さいごく
)
では朸をかかえて出かける
風
(
ふう
)
があった。
母の手毬歌
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
私
(
わたし
)
が、いままでに
見
(
み
)
たひすいのうちで、
西国
(
さいごく
)
の
女王
(
じょおう
)
の
首
(
くび
)
にかけてある
飾
(
かざ
)
りの
珠
(
たま
)
ほど、
不思議
(
ふしぎ
)
な
美
(
うつく
)
しいものはありません。
ひすいを愛された妃
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
いずこへともなく
飄然
(
ひょうぜん
)
と姿を消したわが退屈男は、それから丁度十八日目の
午下
(
ひるさが
)
り、霞に乗って来た男のように、ふんわりと
西国
(
さいごく
)
、京の町へ現れました。
旗本退屈男:04 第四話 京へ上った退屈男
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
「そうかといって、
市
(
いち
)
に集まる物資を見ても、町の文化を一
眄
(
べん
)
しても、物の豊かな点とか民度の高いことでは、
西国
(
さいごく
)
の諸城市や港々のほうが、ずんと
優
(
すぐ
)
れておるのだが」
黒田如水
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その弟の
主水重昌
(
もんどしげまさ
)
は、慶長十九年大阪冬の陣の和が
媾
(
こう
)
ぜられた時に、
判元見届
(
はんもとみとどけ
)
の重任を
辱
(
かたじけな
)
くしたのを始めとして、寛永十四年島原の乱に際しては
西国
(
さいごく
)
の軍に将として、将軍家
御名代
(
ごみょうだい
)
の旗を
忠義
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
「一夫さん、長々お世話になりました。忠八はイヨ/\
西国
(
さいごく
)
へ参ります」
村一番早慶戦
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
私共が外遊から帰ると、お婆さんは「
四国
(
しこく
)
西国
(
さいごく
)
しなすったってねえ」
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
安永四年の序文を掲げてあるが、その中にはすでに
遠江
(
とおとうみ
)
のカナコバシ、
西国
(
さいごく
)
地方のセンバゴキ(千把扱き)の名が見えている。
木綿以前の事
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
そして、
西国
(
さいごく
)
の
女王
(
じょおう
)
の
首
(
くび
)
にかかっていた
貴重
(
きちょう
)
なひすいは、ついにふじの
花
(
はな
)
咲
(
さ
)
く
国
(
くに
)
の
妃
(
きさき
)
の
首飾
(
くびかざ
)
りになったのであります。
ひすいを愛された妃
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
しかし、
西国
(
さいごく
)
の
猛者
(
もさ
)
どもをおさえるにはちと遠いぞ。——お、これが
富士
(
ふじ
)
、
神州
(
しんしゅう
)
のまン中に
位
(
くらい
)
しているが、
裾野
(
すその
)
一
帯
(
たい
)
から、
甲信越
(
こうしんえつ
)
の
堺
(
さかい
)
にかけて、
無人
(
むじん
)
の平野、山地の広さはどうだ。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
しかし、そのことは、一
国
(
こく
)
の
富
(
とみ
)
を
尽
(
つ
)
くしても、おそらく、
西国
(
さいごく
)
の
女王
(
じょおう
)
の
承諾
(
しょうだく
)
を
得
(
う
)
ることはむずかしかったのです。
ひすいを愛された妃
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“西国”の解説
西国(さいごく、せいごく、さいこく、せいこく)とは、日本西部の諸地域である。
(出典:Wikipedia)
西
常用漢字
小2
部首:⾑
6画
国
常用漢字
小2
部首:⼞
8画
“西国”で始まる語句
西国方
西国立志編
西国筋
西国訛
西国巡礼
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西国奇談月廼夜神楽