“女王”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にょおう48.9%
じょおう8.0%
クイーン8.0%
クイン6.8%
ぢよわう5.7%
によわう5.7%
きみ2.3%
にょうおう2.3%
ひめみこ2.3%
クウィイン2.3%
クィーン1.1%
クヰン1.1%
スター1.1%
によおう1.1%
めぎみ1.1%
クウィン1.1%
レエン1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
新婦の女王にょおうは化粧をされ、服をかえさせられながらも、明るい色のそでの上が涙でどこまでも、れていくのを見ると、姉君も泣いて
源氏物語:49 総角 (新字新仮名) / 紫式部(著)
わたしが、いままでにたひすいのうちで、西国さいごく女王じょおうくびにかけてあるかざりのたまほど、不思議ふしぎうつくしいものはありません。
ひすいを愛された妃 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「そうすると、あの善良過ぎるほどのお人良しを云うのですか、それとも、女王クイーンエリザベスの権謀奸策を……あの三人に」
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
芝居の大入りつづきのうちに一座の女王クインが心静かにくびれて死んでしまうということは、誰れにも予想されない思いがけない出来ごとであって、幾年の後
松井須磨子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
一つはクレオパトラと思はるる女王ぢよわうと男とが一じゆもとに空を仰ぎ居る図、もとより木の上には鳥形とりがた星形ほしがたの形象字あまたあるものにさふらふ
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
趣向は何なりと各自めい/\に工夫して大勢の好い事が好いでは無いか、幾金いくらでもいゝ私が出すからとて例の通り勘定なしの引受けに、子供中間の女王によわう樣又とあるまじき惠みは大人よりも利きが早く
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
処女たちの女王きみのゐます、花飾りした神壇の前の大蝋燭のやうに、立ち列ぶわたくしのもろもろの想念が、星のやうに空色の天井に照り映えて
を近くへ寄せてうかがうと、麗人の女王にょうおうは遺骸になってなお美しくきれいで、その顔を大将がのぞいていても隠そうとする心はもう残っていなかった。
源氏物語:41 御法 (新字新仮名) / 紫式部(著)
品陀和氣ほむだわけの命、輕島のあきらの宮にましまして、天の下治らしめしき。この天皇、品陀の眞若まわかの王が女、三柱の女王ひめみこに娶ひたまひき。
その中心にすわろうというさいなんだから、おおいに慎重の態度を取らんけりゃならんじゃないか。詰り一家いっけ女王クウィインなんだから
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ギンネコ号は、『宇宙の女王クィーン』号の遺留品をしこたまひろって、知らん顔をしているんじゃないですか。そういうことをするのを
怪星ガン (新字新仮名) / 海野十三(著)
光子さんの手に女王クヰンが残つてゐるばかりだ、処でマヰナスの接戦に入つてポカポカと大きな奴を光子さん目がけて投げつけてやらうと思つた私は
青白き公園 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
「ああつまらないつまらない、もう一生合唱手コーラスだわ。いちど女王スターにしてくれたら、あしたは死んでもいいんだけど。」
ひのきとひなげし (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
海上風波の難にへる時、若干そくばくの油を取りて航路にそそげば、なみくしくもたちましづまりて、船は九死をづべしとよ。今この如何いかにともべからざる乱脈の座中をば、その油の勢力をもて支配せる女王によおうあり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
しろ女王めぎみみたまひ
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)
「ふん、セエラ女王殿下か。あいつは、まるで女王クウィンででもあるかのように、したい放題にふるまっていたのだ。」
今でもフランスの著作中、いちばんおもしろいのは何かと問われれば、すぐに僕は「タイス」と答える。その次に「女王レエンペドオク」を
仏蘭西文学と僕 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)